「未来の楽校を考えるワークショップ」を開催しました
記事にするのが遅れてしまいましたが、令和5年11月12日(日)に「未来の楽校を考えるワークショップ」を開催しました。
今回は、このワークショップについて報告します。
未来の楽校を考えるワークショップとは?
このワークショップは、未来志向で「楽校」を考えることを目的に、中学生・大学生・大人(学校運営協議会のメンバーなど)に参加いただき、開催しました。
当日は、町長・議長を含む多くの関係者にもご来場をいただき、総勢53名でのイベントとなりました。
ご参加のみなさん!ほんとうにありがとうございました!
このワークショップのねらいとしては、次の2つです。
町のねらいとして、「楽校をつくろう!」を合言葉にした学校の再整備に関する検討
学校のねらいとして、探究学習サイクルの「まとめ・表現」を実社会とのつながりを持たせた課題解決学習として実施することで、「自ら考え、行動する学び」が深まるかの検証
学校の再整備に関する検討の一環とは
葉山町には、小学校が4校、中学校が2校あります。いずれの学校も築40年以上が経過しており老朽化が問題となっています。
また、一人1台のタブレットの整備や、小中9年間の系統性を活かした小中一貫教育の発展など、教育を取り巻く環境も時代の変化に応じて大きく変わろうとしています。そのような新しい時代にふさわしい学びの環境整備も学校の再整備を必要とする大きな理由です。
参考:「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」最終報告の公表について(文部科学省)https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/044/toushin/1414523_00004.htm
このような時代の要請から、「楽校をつくろう!」を合言葉にした新しい時代の学びとその空間づくりに向けた取り組みの第1弾として、ワークショップを開催しました。
課題解決学習として「自ら考え、行動する学び」が深まるか
今回のワークショップには、実際に葉山の中学校に通う中学生にも参加をしてもらいました。具体的には、10月に選挙で選ばれたばかりの生徒会役員のみなさんです。
学校としてのねらいについては、中学生のみなさんをターゲットに検証を行いました。
検証の内容としては、今回のワークショップのように、実社会での課題を学習に取り入れることの効果を検証するものです。
中学生のみなさんには、4回(1回45分~30分程度)の事前学習を通して、参加者の”ワクワクの起点”となるようなプレゼン資料を作成してもらい、実際ワークショップ当日にプレゼンしてもらいました。
当日の様子
ワークショップは、参加者29人を4つのグループに分けて行いました。それぞれのグループに、中学生・大学生・大人が含まれていることから、ファシリテーター(会議進行役)を設けて発言がしやすいようにワークを進行しました。
当日の流れ以下のとおりです。
あいさつ・導入
生徒発表
グループワーク
グループワーク発表
感想の共有
おわりに
生徒発表
まず、素晴らしかったのが、中学生からの発表です!
発する言葉に想いを乗せて抑揚をつけたり、スライドごとに発表者を変えるなど、大人顔負けのプレゼンを披露してくれました!
会場全体に、見事”ワクワクの起点”を作ってくれました!
中学生たちの発表スライドはこちら↓
グループワーク
その後本番のグループワーク。多くのグループワークでは、模造紙や付箋を使って行うことが多いのですが、未来を意識して、プロジェクターで投影した映像を使用してワークを行いました。
生徒発表でたくさんのヒントをだしてくれたので、各グループ、非常に活発な話し合いが行われ、たくさんのアイデアが出てきました。
グループワーク発表
グループワーク終了後、ワークシートを投影しながら、各グループから発表を行い、話し合った内容を共有しました。
学校を楽しくするために屋上を使いたい!
自由に使えるスペースがほしい!
みんなで考えたメニューを給食で出してほしい!
大学のような文化祭をしたい!
部活動の種類を増やしたい!
学校のことをもっと情報発信していきたい!
私服登校を実現したい!
もっと自由にチャレンジしたい!
リラックスできる部屋をつくりたい!
本物の英語に触れ合いたい!
大人のワーキングスペースを学校につくりたい!
カフェのような図書館がほしい!
などなど、今すぐにでも実現できるようなアイデアから、いろいろな協力が必要なアイデアまで様々なアイデアが発表されました。
おわりに
ワークショップの最後は、葉山町議会の議長である伊東議員よりご挨拶いだきました。伊東議員からは、「これまでの葉山町にはあまりなかったいろんな人が集まっての会だった。今日がこれからの「楽校」をつくっていく、まさにスタートの日だといつか語られるだろう。」と今回にぴったりの挨拶をいただき、幕を閉じました。
全体の振り返り
おかげさまで、参加者全体に一体感が生まれるような素晴らしい機会になりました。
ワークショップ参加者を対象としたアンケートでは、多くの設問で100%に近い肯定的な回答をいただき、当初設定したねらいは大きく達成できたと感じました。
自由記載では、今回でたアイデアの早期実現や次の「楽校をつくろう!」に関連した取組の実施を期待する声を多くいただきました。
次は、「楽校を見に行こう!」と題して、先進的に学校整備に取り組んでいる自治体への視察を学校と地域をつなぐコーディネーターである「地域学校協働活動推進員」さんと一緒に行いたいと思っています。
その時の様子もまた改めて記事にしたいと思っていますので、しばしお待ちください。
以上で、楽校をつくろう!プロジェクト第1弾「未来の楽校を考えるワークショップ」の報告は終わります!
引き続き「楽校をつくろう!」